高解像度ディスプレーの新iPadとPDFのこれから

iPad(Retinaディスプレイ)で電子書籍フォーマットとしてのPDFが再評価される、と予想 - DTP Transit
「紙の発明」に匹敵するインパクト――新型iPadは、これから奇跡を起こす (1/2) - ITmedia Mobile
新iPadに触れて分かった潜在力 「生産、創造」のデバイスに :日本経済新聞
PDFはデバイスフリーなフォーマットであるが故に、囲い込みと著作権の問題で、電子書籍のフォーマットとして普及していないらしいです。しかし、新iPadが印刷物並の高解像度(264ppi)のためPDFの利点に再びスポットライトが当たりそうだという記事です。

ディスプレイが高解像度になると

Web標準の72ppi〜96ppiに最適化された画像コンテンツが粗く見えるということです。新iPadがディスプレイ高度化の端緒となりそうです。ディスプレイが印刷物並みの解像度を獲得したということは、印刷用に作成したPDFがその解像度の高さをディスプレイ上でも発揮できるということです。リンク先にもありますが解像度が上がると「電子書籍用にデータを最適化する」という作業が不要になるので、PDFをプラットフォームにワンソースマルチメディアが文字通り実現することになります。

コンテンツを保護する技術もあるようです。

LiveCycleソリューション
こういうのもあるのならPDFの利点を生かした展開をもっとやるべきだと思います。視覚的な電子ファイルフォーマットはほぼ全てPDFに変換できますし、解像度のハンドリングも得意とするところです。規格が乱立している現在だからこそ、ある程度枯れた技術であるPDFに一番の光明が見出せるのではないでしょうか?