印刷と情報

「情報を売る」時代の終焉 - elm200 の日記
印刷物は情報を紙に固定化したモノと考えることができます。印刷通販的にはお客様が送っていただいた入稿データはデジタルデータです。実体のない二進法で記述されたコードが集積したものです、実体がなくモノではありません。ところが、印刷機という機械を経由すると手触りと重量のあるモノに変化します。情報をモノ化することに付加価値が生じます。印刷業というのは端的にいうと、この付加価値を提供する商売です。

バイス上の情報

情報配布の拡散力ではデバイス上の情報には大きなアドバンテージがあります。無償で全世界に情報を公開できます。しかし、デジタル情報は伝える先を知っているか(メールアドレス等を知っているか)、その情報を求めている人が自らアクセスしないと情報は伝わらないです。

モノとしての印刷物

モノとしての印刷物は「手渡すこと」「置くこと」「郵送すること」ができます。無差別頒布ができるので未知の人に情報を届けることができます。任意の壁に貼ることもできます。
印刷物が手触りと重量のあるモノであることを改めて認識してみるのは、よりよい印刷物を作成する良い手がかりになると思います。