テンプレート不要!複数アートボード機能を利用したPDF入稿

チラシ・フライヤーのデータ作成はまずテンプレートを用意して作業を始めるお客様合が多数派です。現在アドビが推奨しているのはアートボード=印刷サイズと設定して、塗り足しも最初に設定し、最後のPDF出力でトンボを付けるというワークフローです。現在のIllustratorはアートボードを複数設定できますので、併用すると作業効率が著しくアップします。以下Illustrator CS5での設定です。

新規ドキュメント設定

A5(148x210)表カラー裏白黒のチラシを作成します。

アートボードを「2」裁ち落とし(塗り足し)の設定を3mmに設定します。

アートボードが二つできました。


スミの線がドキュメントサイズです。外側の赤線は裁ち落としを含めたサイズです。

裁ち落としを含めた位置に色を配置しました。

別名で保存→PDF保存を選びます。


PDFプリセットで「PDF/X-4:2008(日本)」を選びます。次に左の項目から「トンボ裁ち落とし」を選び「トンボ」にチェックを入れます。裁ち落としは「ドキュメントの裁ち落とし設定を利用」をチェックします。最後に「PDFを保存」をクリックします。

オフセット印刷用のPDFが生成されました。

このワークフローのメリット

テンプレートを用意する必要が無い
アウトライン処理をする必要が無い
リンク忘れを気にする必要が無い
オフセット印刷用のPDFファイルを表裏一気に出力できる

以上、お役に立てば幸いです。