運送会社の姿勢の変化に翻弄される通販業界

印刷通販業界で使用されている運送業者は佐川急便とヤマト運輸がほとんどです。この二社が競い合っているうちは、競争から生まれる利得を業界が利用することができました。しかし、人手不足が主因なのか燃料費の高騰も大きいのか、最近は同業他社との争いに勝つことより、利益率と業務効率を重視した方向に両社とも大きく方向転換しつつあります。
特に弊社がメインで利用している佐川急便はB to B中心にビジネススタイルを回帰させました。B to CはAmazonとの取引を止めてしまったように利益率が低いので割に合わないと結論したようです。佐川急便問が安かろう多少悪かろう路線から、収益と配送品質向上路線を明確に打ち出したことから、その点で先行するヤマトが消費増税を機に大幅な値上げに踏み切ったことは記憶に新しいところです。そろそろ3社目の台頭が待たれるところですが、統合が大失敗して意気消沈している日通や、お役所意識が抜けない日本郵便には期待できそうもありません。佐川急便は経営方針の転換の影響が末端までまだ伝わっていないように強く感じますが改善を期待したいです。運送会社があって初めて成り立つのが印刷通販ですので、よい方向に変化するよう願ってやみません。