印刷通販業界に次のイノベーションはあるか?

弊社的にもそろそろ次の仕掛けをしないといけないということで「印刷通販業界における次のイノベーションは何か?」という問題をずっと考えています。今のところ思いつきません。「私が思いつくようなことは、既に他の人がやってしまっているのではないか?」そういう諦念がよぎりますが、今までのところこの業界で「この発想は無かった!」とか「先を越されて悔しい」というイノベーションは出ていないように見えます。

印刷通販”という概念そのものが大きなイノベーションだった

「インターネットで日本中を対象に営業して、入稿データを集め、隙間無く面付けしてコストを下げる」 これをイノベーションといわずして何をイノベーションというのか、というぐらいの革新でした。ですので、印刷通販の枠組みの中で、印刷通販を超えるイノベーションを探すというのは、背理なのかもしれません。

印刷通販

少し思考回路を変えてみます。印刷通販の仕組みと今まで関連づけられていなかった既存のものを組み合わせる、という考え方です。アイデア創出の基本技の一つです。印刷通販業界が持つ「デジタルデータを系統立てて効率よくお客様からお預かりするインフラ」を有効活用することを出発点に、今までに無かった組み合わせを考える価値は大いにありそうです。大胆に「印刷する」を何か他のものに置き換えるという考え方や、面付け→印刷の前工程に「編集」という機能を付加価値としてつける等の発想は方法論としてありでしょう。

何らかのイノベーションは必ずやってくる

1990年台に印刷通販という概念を予想した人はいませんでした。同様に未来から見ると当たり前の印刷に関わる常識がまだ見つけ出されていない可能性は大いにあります。それを私が見つけられたら最高ですが、次善の策として「見つけた人や企業を早く見つける」ことなら可能かもしれません。

アイデアのつくり方

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