2009-05-09

職歴ゆえにDNPネタには反応してしまいます。凸版の方が視野の広い事業展開という点で常に上をいっている印象がありました。しかし、最近入ってくるニュースはDNPのほうが色々やっているみたいです。やはり業界一位の座を奪われたことによる危機バネが利いたのでしょうか。

大手の変質

以前は1兆円企業にも関わらず、末端の営業にはチマチマした仕事もやらせていました。しかし、今は高収益を見込めるハイテク分野に経営資源を注入して、振る舞いが売上に相応しくなってきました。不景気でさすがに赤字になったようですが、それでも他の大企業と比べると微々たる額です。大企業にしか作れない高収益の商材をたくさん持っていることと、外需に依存しない体質が強みとなっているのでしょう。

とはいえ

ジュンク堂がDNPの傘下に入るとは,何か嫌です、生理的に。やっぱり売り手にも参入して「売ってやるから、刷らせてくれ」みたいな心理は無いとはいえないでしょう。

大企業は大企業としてのビジネスがよろしいようで

凸版やS川等も印刷通販に参入した痕跡がありますが、いずれも脅威にはなっていません。無駄に固定費の多い大企業は大きいが故に、印刷通販で収益を上げるビジネスモデルは無理でしょう。棲み分けが出来ているのであれば、大手さんには業界の社会的地位向上に頑張って欲しいです。