刷り込まれたPDFのイメージがPDF入稿普及の足枷になっている

現状、印刷通販はブロードバンド前提の業態です。200メガ前後の大容量の入稿ファイルが多いです。印刷通販を利用するお客様は元々ITリテラシーの高い方です。ですから、いつもクリーンなEPSファイルを送って下さるお客様にはサクッとアップロード出来るPDF入稿を是非推奨したいです。しかし、DTP入稿データは容量のある重たいものだという常識が瀰漫しているDTP業界の空気は、なかなか変わりません。

PDFのイメージ

こちらとしては「軽くてクリーンで堅牢なPDFファイル」という認識でいるのですが、一般的には「重くて鈍重で融通の利かないファイル」というイメージが固定化していてそれを打破するのは難しいです。誰しもブラウザ上でPDFファイルをクリックしてしまってブラウザが固着(という言葉で適切なのか)する嫌な体験をお持ちです。ブラウザ上でPDFが開くことに利益を見いだす人は今も昔もあまりいないのに、PDFの悪印象だけを世間にまき散らしてきて、責任者出てこいといいたいです。

そのEPSを

Distillerで蒸留すれば添付メールでも入稿できるのに・・・というデータが多いのは残念です。適切に蒸留したPDFはおそろしく軽くなっているんですが、作った人から見ると「こんなに軽くなっているとクオリティが落ちているハズ」という誤解もよくあります。

いっそPDF/Xファイル

赤じゃなくて青や緑をイメージカラーにしてアイコン自体を変えてしまえばPDF入稿も増えるように思うのですが如何でしょうか?