2012運営回顧

プロジェクトの挫折

このブログへの投稿も久しぶりです。別ドメインにて新タイプの印刷通販事業のスタートアップを進めていたのですが、システムの構築を依頼していた人に裏切られてしまって、すべて白紙になってしまいました。プロジェクトのマネジメントができなかった私の失敗です。反省点としては「縁があるから」という理由を優先してビジネスのパートナーを選ぶべきではなかったということです。当たり前ですが「能力と意欲」がない人はダメです。そのような経緯で事業意欲が削がれてしまい、日々発生する仕事を間違いなくこなす以上のことをやらないまま、年の瀬を迎えてしまいました。

今年の入稿データトレンドについて雑感

OS9とIllustrator8のコンビでデータ作成をして入稿する人が激減というかほぼ絶滅したのが印象的です。昨年の前半ぐらいまでは「このクラスタの入稿データは永遠になくならないのではないだろうか」と思うほどこの組み合わせに深い愛着をもつDTP関係者が多かったです。急にかき消すように激減した理由はハッキリとは判りません。蓋然性の高い憶測としては「OS9稼働マシンが物理的に壊れ始めた」ということだと思います。物理的に動くハードディスクと冷却ファンを内包したコンピュータの宿命といえるでしょう。

Apple Pages作成データの入稿先として

Apple Pagesというソフトの素性の良さについて - 印刷通販運営日誌
このエントリを書いた以外に理由がないと思うのですが、口コミも加わってPages作成データの入稿先として結構な量のお仕事をいただけました。Googleにも貢いでみたところ、競合が全くないので費用対効果の極めて高いお布施になりました。それなら黙っていればいいのですけれど、本当にこのソフトウェアは費用対効果が高すぎですので、啓蒙した方がお客様の利益になると判断したので、ここに記すわけです。今Appleストアで買ったらたったの1700円です。それで下手にIllustratorPhotoshopで作成した場合より、スッキリ綺麗なデータの作成が可能なのですから、もっと普及して欲しいです。塗り足しとRGBとCMYKの色相差にさえ留意すれば、かなりのレベルのデザインが可能です。
Pages - Apple(日本)
以前はMacが出力するPDFにはかなりの癖がありました。しかし今では問題ないです。一番高品質のPDFで出力していただければ、ほぼトラブルは生じません。

印刷通販業界の動向について

これは伝聞ですので間違っている可能性はありますが、複数の方から似たことを聞きましたのでほぼ正しいという前提でここに記します。顕著なのは「上位二社の寡占化が著しい」ということです。その枠内にいない弊社としては忸怩たる想いがあるのですけれど、事実がそうなっているのだから仕方がない。残念ながら政治の世界ではないので「第三極の結集」とかはないです。印刷通販コモディティ化してきたので結局マーケティングと工場運営に投資ができる大手が強くなるということなのでしょう。

PDF入稿について

昨年一気に比率が増えました。ですので今年は入稿データの主流になるのでは? そう予測しましたが、そうはなりませんでした。ブロードバンドも普及しまくったので入稿データをPDFに変換する積極的な理由が、入稿するお客様方に希薄だったことが理由だと推測します。ですので2013年も微増ぐらいになるでしょう。

弊社の2013年度の展望について

スタートアップに現在の母体会社から出資してもらったのが、既に6年前の話となってしまいました。基本的に同じ品揃えと価格でまるまる5年商ってきたのですから、盛衰の激しいネットビジネスの中ではよくやってきたと自画自賛できる状態ではあります。冒頭に記載した新規ビジネスの着手には失敗しましたが、仕切り直してやる気力はあります。失敗を糧に、捲土重来を目指す方向性を定めるために、年末年始休暇に戦略を練り直す所存です。