Amazonが結局は覇者になるのか

編集者の日々の泡:ベゾス「アマゾンキンドル日本展開」明言の「背景」、そして「今後」
Appleが理不尽すぎるのでAmazonが有利になったという記事です。過日、Amazonの要求が理不尽だというニュースが流布していたように思えるのですが、Appleの尊大さがAmazonをマシに見せたというのは皮肉です。Appleに主導権を握られて、散々な様になっている音楽業界の二の舞になってはたまらないという恐怖もあるのでしょう。それにしてもなんでAppleAmazonかという二択の話になっているのでしょうか?

SONYは何をしている?

Readerという端末も売っているし、この市場に参入しているのなら「Appleは酷いこといっているようでしょうけどSONYは無茶いいません。同じ日本人じゃないですか!」とフレンドリーに振る舞えば日本企業の強みで自ら市場を作ることは十分に可能だったはずです。残念ながら、そもそもそういう発想がなかったようです。チマチマとはやっていますがやる気が無いようにしか感じられません。こういった覇気がなさが巨額の赤字を出すような企業に堕落した原因でしょう。戦略無しに、ハードを売ることしかビジョンがないからこうなってしまうのです。シャープも一緒です。(テレビのコモディティ化を予測できず失敗したところも病根は一緒だと思います)

ゲームハード業界と似ているかも

ハードがあってソフトがあって市場が形成されるというのはゲーム業界と一緒です。ポイントはコストパフォーマンスの高いハードを普及させたところが勝者ということです。大幅値下げによってスタートダッシュに失敗した任天堂3DSが見事に失地回復したのは記憶に新しいところです。Kindleは戦略的超低価格で提供されることが既に決まっています。日本にはそういうコストパフォーマンスの高いハードを提供できるメーカーが存在しないのでAmazon電子書籍市場で覇者になるのはほぼ確実でしょう。あぁ情けない(-_-;