黒ウサギに御用心

来年はうさぎ年なので、ウサギのデザインを配置した年賀状の入稿が、ぼちぼち始まりました。あるお客様で、黒ウサギが森の中に佇んでいるという美しいイラストだったのですが、黒ウサギの黒色がK100%のみで指定してあった為、刷り直しとなりました。K100%オンリーだと出力ソフトは自動的に「乗せ」にオーバープリンが設定されてしまうのです。これはスミ文字を問題なく出力するために、出力のセカイでは「お約束」になっているのですが、ソフト側では文字か文字でないかではなく、K100%オンリーか、そうでないかで判断するので、黒ウサギのボディーを透過して背景が透けて見えてしまったわけです。CMYのいずれかを1%でも加えてあったら回避できるのですが、テクニカルな問題だけに、完全な回避は難しい問題です。というわけで、年賀状で黒ウサギを描こうと考えているお客様は、スミ100%オンリーだけで黒色を指定しないようにお願い申し上げます。

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