PDFをイラレで開くのはトラブルの元です
IllustratorでPDF開けるのは“たまたま” - M.C.P.C.
これはリンク先のおっしゃるとおりです。PDF入稿専門印刷通販サイトを実験的に半年ほどやった経験則で申し上げると、以下のデータはプリフライトチェックで問題が無くても地雷です。
- 透明効果使いまくりで、なおかつ特色を使用してあるデータ
- 気になる点があったが、お客様にデータを戻すのも面倒なのでイラレで開いて修正してしまったデータ。
- アウトライン化された文字と埋め込み処理文字の混在したデータ
どれもPDF/Xで書き出せちゃうので要注意です。迂闊に現場にそのまま流すとしっぺ返しを時として食らいます。必ず食らうというわけでもないのが悩ましいけど。
で、以下を金科玉条にしたら刷り上がった印刷物に問題が生じることが無くなりました。
- 必ず特色が使われているかどうかチェックする
- 特色が使われていたらフィックスアップでCMYKのみに変換する。
- PDF自体をイラレでは絶対開かない*1
- PDF/Xではない1.3以下のバージョンのファイルが着た場合はお客様への確認回数を一回増やす。
- 中途半端に文字のアウトライン処理をしているデータは再作成を依頼する。
イラレで開いて修正して問題がない場合も当然あるのですがリスクが高まる以上、やらないと決めた方が結局はお客様のためであり、会社の信用も保てるというのが現在のところの結論です。
*1:塗り足しを確保するためにテンプレート上に配置して拡大するだけなら問題は生じなかった